ICU看護の実際—北里大学病院の場合・1
ICUの歴史と看護
伊藤 敦子
1
1北里大学病院ICU・CCU
pp.81-84
発行日 1977年1月1日
Published Date 1977/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918064
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はじめに
米国では1950年代に理論的・組織的試みがなされたというIntensive Care Unit=ICUが,重点病棟という名称のもとに,順天堂大学付属病院に日本で初めて設置されたのは昭和39年であるといわれています.以後10余年,耳新しかったICUの横文字も,日本麻酔学会用語委員会で‘集中(強化)治療棟(または部)’と訳されながらも,そのままICUという語が定着しています.
また,ICUに働く看護婦のための研修コースも,各病院によるものだけでなく,昭和49年日本看護協会に4週間コースが生まれ,昭和50年には神奈川県立看護大学校に6か月コースが設けられるなど,なおいっそう発展する兆しが明ちかです.北里大学病院においても,開院当初よりICU・CCUとして設置し,5か年を経過して目的を果たし得ていると自負しています.
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