ICU看護の実際—北里大学病院の場合・2
ICUの看護管理
伊藤 敦子
1
1北里大学病院ICU・CCU病棟
pp.189-192
発行日 1977年2月1日
Published Date 1977/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922624
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1)ICUにおける看護の特徴
ICUの看護業務は常に不定です.患者は全科にわたり,新生児から老人までを対象とします.入退室も処置・検査も24時間中あり,いつ緊急事態が発生するかもしれない,計画の立てにくい部所といえます.しかし,それゆえにいっそう計画的に業務をすすめる必要があります.
本院では,表に示したように,胸部外科,脳外科の手術直後の入室が比較的多いため,その手術日に当たる月・火・木曜日の入室患者は多くなります.しかし,それだけで入室患者数や在室患者数を曜日別に傾向づけることはできません。過去5年間の月間入室者数をみてみると,総入室者数の多い月は平均在室日数が短くなり,常に緊急度の高い患者が頻繁に入退室することを示しています.なおその変化には,ICU入室対象疾患が発生しやすいと言われる季節や,手術件数による差はほとんどないと言えます.
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