人間関係・8
リーダーシップの問題(2)—‘長病’診断学
大段 智亮
1
1看護人間学教室
pp.1060-1064
発行日 1976年10月1日
Published Date 1976/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917995
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‘長病’の診断学(その1)
‘長病’の症状分析をしてみる.一般論としてやるのでなく,具体的な,ある面接場面の分析を通して,それを指摘してみたい.いわゆる‘面接分析’という方法によって,私のいう‘長病’の症候学をやってみたいというわけである.
ここにひとりの課長がいるとせよ.全員40-50名の労務課ということにしておく.この課長はつい最近(ひと月ほど前に)関連会社からこの会社へ転勤してきたのであって,まだまだこの会社の様子,この労務課の様子は,分からない.もちろん,課員ひとりひとりとも話し合いなどしたことはない.せいぜいみんなの名前を覚えた程度である.
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