対談
70歳を過ぎた人間の生き方と死に方—‘医療辞退連盟’を提唱する本当の意図
守屋 博
1
,
木下 安子
2
1前順天堂大学
2東京都神経科学総合研究所看護学研究室
pp.66-75
発行日 1976年1月1日
Published Date 1976/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917792
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昨年8月,守屋博・前順天堂大学客員教授(71歳)が“保健同人ミニコミ”誌上で提唱した‘医療辞退連盟(医辞連)’(資料参照)は,大きな社会的反響を呼んだ.
最近,回復見込みのない“植物人間”の安楽死をめぐって法廷でその是非が争われたアメリカのカレン裁判もあり,‘死ぬ権利’あるいは‘威巌ある死に方’がクローズアップされてきたが,高齢になって,自分の意思に反して過剰医療などによって無理に生かされつづけることを辞退する—という医辞連の発想は,医療のなかの‘死に方’を問うものとして看護者にとっても切実な問い掛けであろう.
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