特集 問われる医療過誤・2—千葉大採血事件公判記録
保助看法で裁け!—千葉大採血事件看護婦会議
千葉大採血事件看護婦会議
pp.11-16
発行日 1971年8月1日
Published Date 1971/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917750
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看護反戦から千葉大採血事件 看護婦会議の結成へ
昭和46年度日本看護協会通常総会が,5月9日から11日まで広島市において開催された。われわれ千葉大採血事件看護婦会議は,この採血事件のもつ意味を,初めて全国の看護職代表たらとともに考え得る絶好の機会として,期待をこめてこの総会に臨んだのである。
事件発生以来,多田被告とともにこの裁判を担ってきたのは,看護反戦に結集した臨床の看護婦たちであった。われわれがこの困難な裁判闘争を担うにあたり,一貫して主張しているのは,多田看護婦を刑法でなく,保健婦助産婦看護婦法で裁け,ということである。われわれは,この一点を全国の看護婦の結集点とすべく,千葉大採血事件看護婦会議を結成した。そして全国の看護職にある人たちに闘いへの参加を呼びかけたのである。
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