カラーグラビア 彩色医療図絵
華岡青洲の麻酔手術
石原 明
1
1横浜市立大学医学部
pp.5
発行日 1971年8月1日
Published Date 1971/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917746
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有吉佐和子の小説で一躍有名になった華岡青洲(1760〜1835)は紀伊国(今の和歌山県)の人。生涯を片田舎で診療に徹したすぐれた外科医である。諸派の医学を研究して全身麻酔剤を創製し、世界最初の乳癌手術に成功したのは1805年10月のことで、欧米における全身麻酔に先立つこと約40年、世界の医学史上でも彼の名は光輝を失なわない。
彼の手術の模様は門人によって描かれた記録から推察することが出来る。その使用した手術器具の大部分と自筆のメモが今も残されている。
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