連載講座 心臓外科看護
心臓手術をうける患者の看護
藤枝 知子
1
,
落合 清子
1
,
田島 米子
1
1東京女子医大高等看護学校
pp.54-56
発行日 1970年4月1日
Published Date 1970/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914840
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はじめに
心臓外科の進歩につれて,多くの心臓疾患で悩む患者に手術の適応が拡げられてきた。心臓の手術と聞くと誰でも生命との結びつきを強く感じるものである。医師は手術の決定をし,手術を行なうということに全力をそそぐ,一方それを受ける患者は自分の命,生活,将来,経済的問題など複雑な心境になる。
心臓の手術を受ける患者の看護とは,複雑な種々の器械を駆使することなのか?術後の処置を医師の指示どおりに正しくすることなのか?,患者の死への不安を看護婦はとり除けるものなのか?現実には看護の肩にさまざまなことがのしかかってくる。
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