ベッドサイドの看護
心房中隔欠損症根治術を受けた22歳の精神薄弱者の看護
黒岩 康
1
1高知県立中央病院外科病棟
pp.1011-1016
発行日 1975年10月1日
Published Date 1975/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917351
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はじめに
私たちの外科病棟では,ICUの併設なしに手術患者の看護に当たっている.開心術は,月に1-2例(小児は小児外科に属しているので除く)の割合である.ほとんどの症例が,中学校・高等学校の心臓検診でピックアップされたもので,14-18歳が大半を占めている.
この患者の場合,養護学校に在学中で,年齢22歳と少し異なったケースである.精神薄弱児でありながら,日常生活能力から福祉医療の対象外であり,22歳という年齢は,育成医療の適用とならない.そのため,国保の家族として医療費を支払わなければならない.いろいろとハンディを負った彼とのかかわりを書いてみた.
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