特集 患者と家族
座談会 病める〈患者と家族〉
川村 佐知子
1
,
坊城 中子
2
,
佐藤 智
3
,
大沢 久枝
4
,
中山 洋子
5
,
田村 操
6
1都立府中病院医療相談室
2昭和大学付属烏山高等看護学校
3東京白十字病院
4国立武蔵療養所むさしの会
5国立武蔵療養所デイケア
6都立精神衛生センター梅ヶ丘分室MSW
pp.548-560
発行日 1975年6月1日
Published Date 1975/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917259
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現在 我が国の封建主義的な歴史に根ざした家族主義は 崩壊の途上にある.しかしながら 古い形態の家族意識から 我々がいまだに抜け切れないでいるのも事実だと思われる.その結果として起こるひずみのなかから 病む者と病める家族が出現しているのが 現代社会のひとつの姿である といえるのではなかろうか.
更に 我々を取り巻く生活環境の悪化は 様々な疾患をもつ人々の数を増大させてきている.これらの人々とその家族とのかかわりを 医療従事者の視点に立って見直すなかから これからの医療と看護の方向性を探ってみたい.
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