特集 健康者としての看護婦
谷間を認めるところから—自縛を解くために
べっしょ ちえこ
pp.328-334
発行日 1975年4月1日
Published Date 1975/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917218
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病む人間を目前にして、看護婦はそのままで通り過ぎることはできない.なんとか手をのべたいと思う.病む患者の苦しみを共有し、ともに悩んでいこうとも思う.しかし、病める心を知ろうとすればするほど、自らが病んでいないことにハッと気付かされたことはなかったろうか.自らの健康であることを痛みとして感じたことはなかったろうか.病む人を前にしての健康者であることを考えてみたい.
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