ベッドサイドの看護
脳腫瘍摘出術を受けた患者のベッドサイド・ケア
萬田 良子
1
1社会保険中央総合病院西2病棟
pp.140-143
発行日 1975年2月1日
Published Date 1975/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917181
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はじめに
脳外科疾患患者の多くは,意識障害や麻痺を伴うため,日常生活を看護者にゆだねることが多いが,個人を尊重し,訴えの少ない患者のニードを満たすケアがなされているか,いつも疑問を持ちつづけている.しかも患者は長期療養がほとんどで,再手術や再入院のケースも多く,人格や行動が特異的になりがちなため,家族や周囲の環境から敬遠される存在になりやすい.また悪性である場合には,その浸潤度により,患者は日ごとに意識が変動し,我々を戸惑わせてしまう.これらの種々の看護上の問題点を持つ,脳腫瘍摘出術を受けた患者のベッドサイド・ケアをここにまとめてみた.
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