CCU看護の実際—どう判断しどう行動するか・1
胸痛を訴えて救急入院して来た患者の場合
五十嵐 正男
pp.756-759
発行日 1974年7月1日
Published Date 1974/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917054
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はじめに
CCU(Coronary Care Unit)に収容されている患者の特徴は,容態が目まぐるしく,しかも短時間のうちに変わっていくという事と,今ひとつは心室細動とか,心室停止といったような,致命的な事件が急に起こる可能性をいつもはらんでいるという事である.
従って,CCUの看護は,他の一般病棟とは,明らかに異なったものでなければならない.CCUの看護婦に要求されるものは,第1番に,刻々と変化していく患者の容態に対して,的確な状況判断を自分で行い,その問題点が何であるかを見つけること.2番目は,それらの問題点から,迫ってくる患者の危険を予知し,それに対する行動をすぐに冷静に起こすこと.この2つが是非必要な事である.こういった意味において,CCUの看護は‘考え行動する看護’でなければならない.
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