文献の紹介と考察・10
‘看護婦’と‘医師のアシスタント’
伊津 フサ子
1
1東京第一病院脳神経外科病棟
pp.1290-1293
発行日 1973年10月1日
Published Date 1973/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916778
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この論文は総合的に組織された健康管理における看護婦と医師のアシスタントについて問題にしています.つまり誰が誰からオーダーをもらったか,誰が何をしているかというような実務的なものではなしに,この問題の提起は健康管理や医療の責任に深く失望した社会の不安な状態から起きたものなのです.表面的な主な不満は,中央政府の干渉,人手不足あるいは悪い人員配置の仕方,治療への接近の欠如などによります.
社会,技術,知識の現状についていくために,知識はより広がります.しかしこれらの表面的なもののほかに,いくつか深い問題があるのです.たとえば独立対従属,女性対男性,支配対服従,健康管理と異なった医療,自由に対する抑制,そして経済,これらのすべてが医師のアシスタントと看護婦の関係にもあるのです.
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