海外レポート
開発される看護の機能—第3回アメリカ看護事情視察団に参加して
所沢 綾子
1
1医学書院編集長室
pp.1304-1308
発行日 1973年10月1日
Published Date 1973/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916782
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今年の5月メキシコ市で開かれたICN大会の専門会議のテーマを拾ってみると‘変化する社会における看護の役割’‘老人に対する新しい考え方’‘ヘルスケアの提供における革新’‘新しい看護技術の獲得’‘リハビリテーションにおける看護婦の役割’‘コンピュータ時代—ヘルスサービスの人間化’など,変遷しつつある社会,変化しつつある疾病構造,あるいは医療技術の進歩に対応する看護という課題を読み取ることができる.
また,ICN新会長ミス・ドロシー・コーネリウスはその挨拶の中で‘科学的な健康管理技術の巨大な進歩発展によって非人間的な状況も起こってきている.一方,巨大なメディカルエレクトロニクスは人間の命を助ける能力を持っている.それは今以上にナーシングを求めている.われわれはヘルスサービスの人間化はナースの負うべき責任であると認識し,喜んでこれを迎え入れるものである’と発言している.
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