研究と報告
子宮癌手術後の早期自然排尿への援助と下着のくふう
野中 貞子
1
,
安東 和代
1
1大分県立病院混合病棟
pp.1002-1004
発行日 1973年8月1日
Published Date 1973/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916726
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子宮癌の根治手術として行なわれる腹式広汎性子室全摘出手術後に起こる排尿障害は,患者にとって最も大きい愁訴の1つである.手術の範囲および性質上,膀胱に麻痺をきたすことは避けられず,しかも長期にわたるため,患者は残尿採取による尿路感染を起こしやすく,ひいてはこれが術後経過の良否を左右することにもなる.
またこの膀胱機能障害は個人差が著しく,回復の遅い患者の不安感は相当に強いものがある,そこで術後の排尿指導法を検討し,できるだけ患者に不安を与えずに自然排尿を促し,残尿測定期間の短縮を図り,合わせて排尿時および導尿時の操作を簡単にする下着の考案を試みた.
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