ベッドサイドの看護
脳神経外科的特殊検査に対する不安除去への援助
野村 美知代
1
1宇部興産中央病院脳神経外科病棟
pp.978-983
発行日 1973年8月1日
Published Date 1973/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916722
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I.オリエンテーション
脳神経外科的特殊検査は補助診断法として重要な検査であるが,非常に強い苦痛と不安を伴う検査でもある.このことを念頭においてオリエンテーションを行なってきたつもりであったが,あるアクシデントを通して,1日に数例もあるこの検査に対し,私たちは日常茶飯時のような気持ちで,患者のオリエンテーションを行なってきたのではないかと反省させられた.そしてもう一度初心に帰り,どんな方法をとれば患者の不安を取り除き,苦痛を少なくすることができるか考え直す必要があると考えた.
過去の経験から患者の承諾なしに検査を施行する場合が多く,入院したら検査をするのは当然だという考え方が一部にあったことを反省しなければならない.そこでどういう方法をとれば患者の不安を軽くすることができるか,私たちはカンファレンスを行なった.
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