連載 死と看護・6
死の臨床(1)—診断書を見て胃ガンであることを知った中年の男性患者
河野 博臣
1
1河野胃腸科・外科医院
pp.772-778
発行日 1973年6月1日
Published Date 1973/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916682
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以下に述べる症例は,私の経験のなかでは古いものに属するのですが,死にゆく人との面接としては成功したと思われるものです.今までの患者面接(治療)のなかで,失敗したものもあり,成功したものもありますが,学ぶことの多かった例です.これらの症例を検討・反省することにょって,死にゆく人々に深く接することができ,多くの経過を通って人は死んでいくことがわかります.症例研究は,この意味で,非常にたいせつなもので,生の貴重な資料を与えてくれるものであります.
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