学生の研究
脳神経内科疾患慢性期患者の日常生活動作の機能回復への援助
竹内 富美枝
1
1順天堂高等看護学校
pp.724-730
発行日 1973年6月1日
Published Date 1973/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916672
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はじめに
近年リハビリテーション医学が第3の医学1)としてクローズアップされ,そしてリハビリテーション看護が患者の社会復帰に与える影響が大と言われている.その中でも慢性期患者におけるリハビリテーション看護の必要性は増大している.現在,順天堂大学医学部付属順天堂医院脳神経科病棟の患者の年齢層を見たところ,60歳以上の患者が約40%であり,老人が多い傾向がわかる.したがって,何らかの障害を持って社会復帰する場合が多く,核家族化していく家族形態2)の中で,患者の受け入れ状態の問題などから,病院を転々とする患者も多く,そして,このような患者を受け入れるリハビリテーション施設3)も少ない.
このようなたくさんの問題を持ち,自分の身体が思うように動かせない,どうにもならない自分を見ることによって出て来る心理,これらを,ふまえてのリハビリテーション看護は非常に重要であると思う.
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