研究と報告
整形外科病棟における離被架使用患者の保温について
宮沢 利喜恵
1
,
矢口 美智子
2
,
黒沢 久子
2
1国立霞ケ浦病院
2国立霞ケ浦病院整形外科病棟
pp.64-66
発行日 1973年1月1日
Published Date 1973/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916546
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1.はじめに
整形外科病棟においては,下肢の骨折や脊椎疾患などをもつ患者に対して,各種の牽引療法やギプス固定などが行なわれる.この際,離被架を使用することが非常に多いが,季節によっては,多くの患者が足の冷感や下肢の寒さを訴えることがしばしばある.
寝具や衣類などで保温につとめたばあい,牽引が妨げられたり,寝具の重みで患部の疼痛が増強したり,また看護のための観察や処置が容易に行なえなかったりすることがある.そこで保温の効果をあげながら,このような問題点を解決する離被架カバーを考案したので報告する.
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