モノグラフ
NCUの看護—秋田県立脳血管研究センターの集中治療体制
久保 静江
pp.830-836
発行日 1972年7月1日
Published Date 1972/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916368
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脳卒中の研究と治療を目的に秋田県が8億円を投入して建設した秋田県立脳血管研究センター(秋田市千秋久保田町6-10 中村隆所長)は1969年4月に開院して以来その集中治療体制が注目されている.それはNCU(Neurological Care Unit)とよばれMedical Care UnitとNeurological Care Unitとさらに緩衝ベッドとしてのsub NCUの3室に分かれている(平面図参照).
NCUの看護は高度の意識障害患者が多くしかも高齢者がおもな対象となるため的確な診療介助と高度な看護技術が要求されている.ベッド数83 外来1日約30名に対し看護要員は43名(正看19 准看21 助手3)で基準看護の数字で考えるとかなり余裕があるようにみえるが実際には濃厚看護を必要とする患者にケアが集中するため人手不足はやはり深刻である.
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