研究と報告
新生児の長期人工呼吸における看護—新生児テタヌスの疑いによる重症痙攣のため,筋弛緩剤—使用にて2か月間の人工呼吸を施行した患児について
山田 重子
1
,
西野 美智子
1
,
竹谷 英子
1
1名古屋市立大学病院集中治療部
pp.528-534
発行日 1972年4月1日
Published Date 1972/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916303
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はじめに
早いもので当病院ICUも,今年で開設3年目を迎えようとしており,ICUにおける看護もほぼ軌道にのりつつある.
本症例は,重篤な痙攣発作(新生児テタヌスの疑い)に対して筋弛緩剤使用のため,長期人工呼吸の対象となったものである.看護の重点を肺合併症予防においたが,最後には尿路感染症に続発した敗血症のため,死亡するという残念な結果に終わった.がしかし,2か月にわたる人工呼吸ができたということに意義を認め,ここにその全経過をまとめてみた.
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