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准看問題の本質はどこに—“全国准看護婦の集い”発足に際して
村尾 玲子
1,2
1東大病院
2“全国准看護婦の集い”関東ブロック
pp.43-47
発行日 1971年9月1日
Published Date 1971/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916120
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はじめに
かつては准看護婦が,自らの権利・要求を掲げて,一人の人間として登場する場所はなかった。看護婦の職能団体としての日本看護協会に対して,准看護婦は,現状とこれからの脱却を「どうにかしてください」と訴えることをくり返すだけであり,また看護協会は,「准看護婦は看護婦と違う。補助者である。だから補助会員だ」との対応に如実に表出している如く,この対応そのものの存在としてしか,自他ともに認識せざるを得ないのが実情であった。
准看は,自らの要求は自ら闘いとらなければならないということで,10年以上前から大阪を中心に大阪准看護婦部会が組織されてきている。前島昭子氏を中心としたその「准看の集い」が実を結び,今年の看護協会総会の前日,5月8日,大阪において,「全国准看護婦の集い」が開催されたのであった。
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