看護風土記
千葉/香川
大塚 貞子
1
1国立千葉病院
pp.9
発行日 1971年3月1日
Published Date 1971/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661915947
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“銚子は日本の端外れ”と唄われる千葉は,源平の昔から九十九里続くといわれる長い砂浜と,その南に続く男性的な海岸,そして半島の先端は日本最北の無霜地帯で“真冬菜種の花が咲く”フラワー地帯でもあります。東京湾に面する内房総は,夏は一大海水浴場としてにぎわい,数数の名勝や古跡,寺があり,鎌倉時代以来の石仏群を誇っております。また坂東太郎の異名をとる利根川の氾濫によってできた潮来水郷は,今でもアヤメと娘船頭の風情を伝えております。
風光に恵まれたこの土地にも近代産業の進出が目覚ましく,日本四大公害汚染地のありがたくない指定を受け,鉄鋼,電力,石油化学コンビナートが続出してきました。
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