連載 これだけは知っておこう 臨床栄養学ビギナー道場⑥
栄養輸液をもっと深く理解するために窒素,アミノ酸について勉強しよう
井上 善文
1
Yoshifumi Inoue
1
1千里金蘭大学栄養学部 栄養学科
pp.750-760
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.32118/cn145060750
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日本で使われている末梢静脈栄養(PPN)輸液は非常に優れた製剤ですが,それをどう使うか,そこが大事です.しかし,残念なことに,臨床の現場で有効なPPNが行われているかというと,そうではないと言わざるをえません.エネルギー量,アミノ酸量,NPE/N比が考慮されていない処方がほとんどです.PPN輸液の組成を本当に理解していないと,有効なPPNは実施できません.組成としては,窒素,アミノ酸を理解する必要があります.それを理解したら,次のステップとして,本格的なPPN処方をすることができるようになります.
今回は,アミノ酸,そしてその成分としての窒素:Nについて,大下StNに解説することにします.ちょっと高度な内容になるかもしれませんが,わかりやすく,を心がけます.大下StNにむずかしすぎると叱られるかもしれませんが…….
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