看護風土記
茨城/愛媛
伴 わぐり
1
1国立水戸病院神経科
pp.9
発行日 1971年1月1日
Published Date 1971/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661915872
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日本三大公園のひとつ,水戸の偕楽園には,みごとな梅林があり,毎年2月,にぎやかに観梅の行事が行なわれます。黄門様で知られている水戸光圀をはじめ代々の藩主が梅の木を愛し,清純素朴で野趣豊かな梅こそ,「水戸ッポ」で代表される茨城県民にふさわしい県木といえましょう。
日本最初の原子の火がともされた東海村周辺の原子力関係施設,広大な鹿島灘の砂丘上に一大工業団地が出現しつつある鹿港開発,筑波学園都市の建設など後進県の汚名をようやく返上しようとしていますが,医療面では人口1万人あたりの病床保有数が全国で41位という低水準が示すように,医師・看護婦の不足は他県同様大きな悩みであり,県民生活優先の原則にたった保健サービスの充実こそ,県民全体に課せられた大きな課題ではないかと思います。
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