Hello Nursing・7
マンチェスターでの生活
姉崎 宜子
1,2
1日赤短大
2東洋大学大学院
pp.46-48
発行日 1970年10月1日
Published Date 1970/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661915049
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□英国の住宅事情□
9月はじめから勤務を始め,看護婦寮に仮り住まいをしながら,半月遅れてケンブリッジからマンチェスターにやってくる夫との住居を探さなければならなかった。日本の個々ばらばらな家と曲りくねった道路に比し,堂々としたレンガ造りの家並みが続き,道路は整然としていた。
英国人の家は「城」であると聞いたこともあり,住宅事情には自然に関心が向いていった。「城」の意味する自分の身を守る生活の場ということもさることながら,文字どうり城のような昔の貴族の館は,高い税金のため博物館や動物園等々になり,多くは文化財保護財団など公私の団体の手に移っている。かなり大きな3・4階建てくらいの一戸建てで,かつては一家族で住んでいた家は,事務所,学校,あるいはアパートに使われている。
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