特集 産婦人科形成手術・Ⅱ
マンチェスター手術
遠藤 幸三
1
Kozo Endo
1
1国立習志野病院
pp.1203-1209
発行日 1971年12月10日
Published Date 1971/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204531
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子宮脱の手術は成形手術である点で,一般の摘出手術に比べると,手技の巧拙によつて,効果の左右されるところが大きい。摘出手術ならば,手術の過程がどうであろうと,除去してしまえば,結果は同一であるが,子宮脱手術では,型通りの術式を,すべての症例に行なつても常に好結果がえられるとは限らない。
これは,子宮とその付随器官の脱垂はその程度に,大きな差異があるからである。所見に応じて手術的処置を手加減する必要があり,これは経験や追跡所見の検討で会得されるものである。同時にまた,個々の手技の意味を理解することも大切である。
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