焦点 老人ケアの教育とカリキュラム
解説
ドイツにおける老人介護士の養成と役割
佐藤 美穂子
1
1日本看護協会・訪問看護開発室
pp.540-543
発行日 1994年12月15日
Published Date 1994/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900228
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はじめに
1991年9月,ドイツのバーデンヴュルテンベルク州・シュツットガルト市にあるゾチアルスタチオン(Sozialstation)を訪問した。ゾチアルスタチオンとは,日本で1992年4月からオープンした老人訪問看護ステーションのモデルと言われているが,「介護に重点をおいた」看護サービスのみを提供する日本のステーションと違って,看護と介護,家事援助サービスなどを合わせて提供する機関である。そこには,老人ケアの担い手として看護婦とともに多くの老人介護士〔Altenpfleger(男);Altenpflegerin(女)〕が活躍している。
本稿では,「高齢者ケアならすべてお任せ」と言う老人介護士の教育と,特に在宅ケアにおける任務を紹介し,老人看護には何が必要かを再考するヒントとしたい。
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