特集 中小病院とその看護
東京都「看護週問」記念講演収録
2 —診療所における看護婦の役割—通院患者への接し方
松下 和子
1
1聖路加国際病院公衆衛生
pp.38-43
発行日 1969年8月1日
Published Date 1969/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914566
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きょうは診療所の看護婦の役割,特に通院患者への接し方をご一緒に考える機会が与えられました。私は病院保健婦の仕事をしてまいりました。そこで,入院するまでもなく自宅にあって,通院治療を続けている患者,あるいは一時は入院してもその後退院して療養を継続する患者の指導,あるいは保健指導,それから妊娠教育とか母親学級,病気の早期発見,あるいは健康評価,さらに主婦の健康相談,乳幼児の健康相談といろいろなことを,家庭訪問とか外来でのクリニックを通して経験してまいりました。そして私なりに考えました通院患者に対する医療,あるいは看護,保健指導というものを提供する医療チームメンバーの一人としての看護婦,あるいは保健婦の役割について,述べてみたいと思います。初めにお断りしておきますが,診療所,病院の両者を含めて,いわゆる通院患者に対する役割,あるいは保健指導ということでお話を進めていきたいと思います。
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