M.S.W.の目
喉頭癌の母にたよられたひとり娘
中島 さつき
pp.64
発行日 1969年7月1日
Published Date 1969/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914537
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長い間自宅で療養している母を受療させるため,がんセンターを訪れた時,N子はできればこのまま入院させて治療し,少しでも長生きしてもらいたいと思っていた。しかし医師から喉頭癌末期であと2か月もたないと宣言されたのである。
大病院の現状では,早期に治療しなければならない患者や手術をうける人の多くが待機していて,すぐには入院できない。医師と相談し,末期にはげしい苦痛におそわれた時,近所の医師の方が患者をよく知っているので,すぐに苦痛を緩和できるのではないかと話した。
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