看護相談室
回診時間を守らぬ医師/ハゲの女性患者
今村 栄一
1
1国立東京第一病院
pp.52-54
発行日 1969年4月1日
Published Date 1969/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914433
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私の勤務する病棟は整形外科病棟で,ほとんどの患者さんがリハビリテーションの諸訓練のために,体育館や物療室へ行き,訓練のために2時問以上を費やします。それで,医師の回診がある時はこれを中断して病室に帰らせるのです。外来診療その他で回診時が一定しませんので,あらかじめ医師の予定を聞き前日の夕方までに翌日の回診時間を患者全員に知らせ,各々の訓練をこれに合わせてやるようにしているのです。ところが医師が自分で決めて中し出た時間を守らないのです。このため,患者は医師を信用せず,たまに時間通りに回診があるとこんどは逆に患者さんの方が集まっていないといった悪循環をくり返し,一方看護婦がその間,両者の連絡にかけずりまわる時間のロスもバカになりません。検査,処置などの仕事にも影響し,また人間関係,対患者関係などにも支障をきたします。婦長や部長,ほかの医師などに相談してもみましたがいっこうにラチがあきません。結局その医師本人の姿勢そのものが協力的に変わってくれなければどうにもならないことかとも思え,困っているのです。
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