看護合理化用品特集 ディスポーザブル用品のいろいろ
病院経営とディスーポーザブル用品の採用
石原 信吾
1
1虎の門病院事務局
pp.70-73
発行日 1968年10月15日
Published Date 1968/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914308
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まえがき
最近病院界でディスポーザブルの使用の問題が注目されるようになり,実際上もそれを採用する病院が増えてきている。本誌がこの問題を特集することにしたのもその傾向に従ったものだろう。
しかし,実はこの問題が病院界でとりあげられるようになったのは,そんなに古いことではない。古いというより,ごく最近のことなのである。昭和38年の第13回日本病院学会で東北大学の島内教授がこの問題ついての発表をされたが,私の知る限りでは,それが病院界にこの問題の紹介された最初のものだったと思う。次いで,大槻菊男博士が学会長をされた第14回日本病院学会にこのディスポーザブル用品が集中的に展示された。前年の島内教授の発表にヒントを得て,その当時作られていた限りのものを集めたわけあるが,それでもその展品された品目数は14種類にも達していた。しかし,展示場ではこの「デイスポーザブル用品コーナー」は必ずしも主催者が期待したほどの興味や反響を呼びおこすことはなかったようである。当時はまだ病院人の関心がそうした問題に向けられるほど情勢が熟していなかったためであろう。
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