看護用具の工夫
気管内チューブ固定帯および枕の工夫
永山 キヨ
1
1門司鉄道病院中央手術室
pp.74-75
発行日 1968年11月1日
Published Date 1968/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914203
- 有料閲覧
- 文献概要
最近は,全身麻酔による手術の症例が非常に増えてきており,特に気管内麻酔は気道を十分に確保しうるという最大の長所ゆえに,長時間の手術や,頭,頸,胸部の手術には麻酔の第一の適応とされるようになっている。気管内麻酔の場合,挿管後のチューブの固定は絆創膏で口唇のまわりに密着固定されているが,蛇管,Yピースの重みでチューブが抜けてきたり,側臥位の手術の場合にチューブが屈曲したり,その固定に不便を感じていた。それで,次のような固定帯および枕を作った。使用してみたところ,これによるとチューブの固定は確実で,体位の変換によってもほとんど固定部のずれることもなく便利である。
Copyright © 1968, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.