特集 看護研究を検討する—あるレポートを中心に
研究レポート
患者中心の看護
日赤中央病院内科病棟
pp.14-19
発行日 1968年10月1日
Published Date 1968/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914140
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
I.研究目的
現在,当病棟で行なっているチームナーシングとは,一般病院における最も効果的な,患者中心の看護を行なうための看護要員をいかに組織したらよいか,そのための最善の方法は何かという研究課題のもとに考案されたもので,看護の現場で,看護に参与する人々各自の個性と資質を出しあい,それを生かしうる協同体制を作り出し,できる限り患者のニードにこたえることのできる患者中心の看護を実践する手段であると理解されている。
チームナーシングにおけるカンファレンスは,チームナーシングの中核でありあらゆるチーム活動が流れ出る源ともいわれる。このカンファレンスの役割は,患者についての情報の交換提供の場であり,評論の場であり,さらに新しい看護計画へと展開してゆく場であると思う。現在当病棟では,毎朝,申し継ぎの後,8:30AM〜9:00AMの30分間をカンファレンスにあてている。
Copyright © 1968, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.