薬のはなし・5
臨床効果
佐久間 昭
1
1東京医科歯科大学
pp.66-67
発行日 1968年8月1日
Published Date 1968/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914090
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プロパ氏の嘆き
言葉を厳しく使いわける人は,薬理作用と薬理効果とは別物であるという。因果関係としてとらえれば,“作用が因”であり“効果は果”である。どうして,このような区別にこだわるのか。それは,“臨床家が手近に欲しているのは,薬の作用なのか,それとも効果なのか”という疑問が土台になっているためである。
ノッケから,理くつめいて恐縮であるが,単に言葉尻をとらえた遊びではないことは,以下に述べる“現状”から理解できるだろう。
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