Medical Topics
ベーチェット氏病の長期予後,他
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pp.82-83
発行日 1968年5月1日
Published Date 1968/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913989
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ベーチェット氏病という病気は日本にもある,いやあるどころではない。かなり多いのではないかといわれだしたのが昭和26〜27年ごろだから,今から15年も昔のことになる。それからいろいろの症例や,臨床検査の成績,治療の方法など山ほどの研究や報告が出されてきたが,いまだにその本態はもちろん,的確な治療法さえわかっていない。
この病気はご承知のように,皮膚,眼,口腔,外陰部などの他に全身の血管系,神経系などに病変のあらわれることもあり,本態についてはウイルス,病巣感染,膠原病,自己免疫性疾患などがあげられている。ただはっきりしている事実は,たとえどんな治療をしても再発を確実に防ぐことができないし,また予後特に眼症状の予後がよくないということである。
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