てんてき
演じて知った看護の厳しさ
水野 久美
pp.21
発行日 1968年3月1日
Published Date 1968/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913900
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今,この3月までの予定のNHKテレビ「素顔の青春」で,若い看護婦さんを養成する教師役を演っています。私としては,看護婦さんそのものを演じてみたいと思っているのですがままなりません。それで,まだ看護婦さんのことが十分理解できないところもありますので,すっきりと思ったように演じきれていないように思え,残念でなりません。それに公共のテレビ番組のドラマですから,看護婦さんのありのままをすっかり描くというわけにいかない,いろいろと制約があってどうしても実際よりはきれいごとで,うわべだけのような気がしていささか物足りません。役者としてはそのへんをもう一歩つっこんでみたいな,という気持があります。
しかし,それでも演技指導などは大変厳しく,たとえば薬ビンひとつ手にとるにしてもいろいろと注文が出されたりして,はからずも看護婦さんのお仕事の厳しさ,大変な仕事なんだろうなと思わせられたものです。
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