Medical Topics
副作用ほとんどなし,他
Q
pp.92-93
発行日 1965年12月1日
Published Date 1965/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913816
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薬は本来毒であるという表現の裏をかえせば,副作用がないような薬は治療上は重要な意義をもたないということになる。すべての薬についてこのことがあてはまるかどうかは別として,かなり言い得て妙である表現ととれる。
沢山の薬の能書をみると,口うらを合わせたように,この薬には副作用がほとんどないと記してある。これが事実であるとは考えにくい節もあるが,一つには,ろくに検索をしないので見逃しているのであり,一つには,さらに悪質に,ウソを言っていることになる。このウソが見え透いているならば,薬の使用者は副作用がほとんどないとはとらずに,十分に注意をするから,かえって事故は少ない。
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