看護・臨床検査
大便の検査
小酒井 望
1
1順天堂大学
pp.65
発行日 1965年11月1日
Published Date 1965/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913779
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大便の検査の中で最もしばしば行なわれるのは,潜血反応検査と寄生虫卵の検査である。前者は消化管のとこかにわずかな出血があっても,「陽性」となるから,胃癌や胃漬瘍を疑う場合には不可欠の検査である。また寄生虫は最近非常に少なくなったとはいうものの,回虫はまだまだ見られるし,土地によっては十二指腸虫もある。したがって寄生虫卵の検査は,とくに入院患者の場合には,一度は行なわれる検査と考えてよい。
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