臨床検査から何がわかるか・2
痰・消化液・大便
河合 忠
1
1自治医科大学・臨床病理学
pp.541-544
発行日 1979年5月1日
Published Date 1979/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918682
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Ⅰ.痰の検査
呼吸器系は鼻腔・喉頭・気管・気管支,および肺から構成されている。これらから分泌されるものには‘鼻汁’と‘痰’がある.鼻汁は,ごく限られた疾患の場合においてのみ検査が行われるので,一般にはほとんど実施されていない.そのうちの代表的なものは微生物学的検査のほか,アレルギー性鼻炎の診断に好酸球の有無,悪性腫瘍の診断に細胞診が行われる.
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