看護心理研究
看護相談の技法
山口 絢子
1
1糀谷保健所
pp.54-57
発行日 1965年11月1日
Published Date 1965/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913777
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○看護相談
看護相談は患者と看婦者との出会いの時点から両者の関係が一応終結して,次の新しく発展する関係のなかで個々が独立するまで,両者および,それをとりまく周囲との関係のなかでおこなわれていくものであって,常時,不特定の場所で実施される。この看護相談は,看護者が看護活動を媒介とした関係をふまえて自己の役割りをとるときはじめて成り立つものであって,効果的な相談活動がなされるために,看護者は,三者関係的な対象の認識と,変化発展する相談枠のなかで関係的にどう動き,どういう位置(医師側・患者側・中間)に立って相談にのぞむかを,適切にとらえて行動することが必要である。
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