連載 思いを見逃さず引き出しつなげる保健師活動・3
「良い相談」とはどんな相談だろう?
大神 あゆみ
1
1大神労働衛生コンサルタント事務所
pp.336-340
発行日 2023年8月10日
Published Date 2023/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664201973
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日頃、相談対応をしていて、来談者に「もっと要領よく相談してほしいなぁ」、そんなふうに思うことはないでしょうか。
日々の業務の中で、「相談件数は何件だったの?」「面談件数は何件だったの?」という問い掛けに対して良い報告を上げるために、要領よく合理的に相談をこなして件数を多く上げたいと気持ちが向くのは、自然な流れだと思います。私もそのような思いにとらわれていた時期がありましたし、そのような合理的な方法は、ある程度必要だとも思っています。とはいえ、そこに重きを置くのも「何か違うのではないか?」と問題意識を持ったことが、本連載で提唱してきた「『くさび*1』と『余白*2』」に注目していくきっかけになりました。
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