'65看護の視点
座談会 新しい看護と現任教育
金子 光
1
,
栗原 敏
2
,
温井 美沙
3
,
横倉 弘子
4
,
秋山 和子
5
1東京大学
2整肢療護園
3慈恵医大病院
4日赤短大
5国立東京第一病院
pp.28-35
発行日 1965年4月1日
Published Date 1965/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913553
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
何を現場で教育する
金子 今日は現在業務についてらっしゃる看護婦さんたちが,仕事をしながら勉強する,言葉を変えていえば,自分たちの資質を向上していこうとするとき,現任訓練とか,現任教育とかいう言葉もありますが,どういうふうに勉強したらいいのか,という問題,それからどう働きながら,どう勉強するかということを話し合って頂こうというんですが,その前提として,何のためにということがあると思うんです。ここ数年来,看護の問題でいろいろ討議され,医療制度調査会,公衆衛生従事者教育に関するもの,看護協会の答申や要望,厚生省の中間報告書など出ているものをみて,どの場合でも言っていることがある。それは保助看の教育一元化ということですね。簡単に教育の一元化といっても,どういうことなのか,そのためになにがなされなければならないか,そうなった場合には,どんな看護が行なわれていくことになるのか。お話しのはじめに,こういう点どんな看護のあり方があればよいか。みなさん思ってられることを。これがどう働きどう勉強をしたらいいか,の糸口でもあると思うんですよ。卒業後比較的短かい秋山さんから,これは理想でいいんです。
Copyright © 1965, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.