Nursing Study
働きかけに失敗した2,3の症例
池沢 至
1
,
渭原 武司
1
,
高山 武
1
,
吉野 武久
1
,
大石 篤二
1
,
池沢 輝之
1
,
真野 美智子
1
,
西沢 美都子
1
,
飯塚 和子
1
1小柳病院
pp.85-91
発行日 1965年2月1日
Published Date 1965/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913514
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1.はじめに
近代精神医学は,いくつかの特殊療法のめざましい進歩によって,いままで困難と考えられていた精神疾患についても,かなりの治癒に成功しつつあり,精神症状も著るしい好転をみるに至っています。
しかし一見目立った症状はなくなったが,社会性が回復しないで,それ以上何年たってもあまり変らない状態のまま,長期にわたって入院の余儀なきに至っているものが,どこの精神病院にもいるようです。精神医学の光りが届くことが少ないこの人たちの失なわれた社会性の回復をはかり,一般社会にもどれるよう,どのように働きかけていけばよいかということが,治療看護上の大きな課題となっています。
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