想園
中・小病院看護婦のねがい
宮入 ユリ子
pp.68-69
発行日 1965年1月1日
Published Date 1965/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913481
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港神戸のもっとも美しく賑やかな三宮一帯を表に,一歩裏へ廻れば,葺合区国際マーケット生田川筋などなど,幾度か麻薬暴力事件などで新聞紙上を賑わしたこれらの街を見るA病院は,その複雑な地理的条件を反映して,外来,入院患者ともに明暗を幾層にもわける。
駅から運ばれる旅行者,急救車による交通事故,パトカー,市民生安定所などからくる行路病人,貧困病者,近隣の商店,旅館,バーなどの住人,などなど。平均40名入院.その過半数を,生保命令入所,日雇保険がしめる。そしてその8割が一般にやくざと呼ばれる人たちであり,こういう病院の特殊性から看護もまた一般的常識では判断がつかなくなることもしばしばです。
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