研修の余暇を楽しんで
ディズニーランド
小川 澄子
1
1徳島県立中央病院
pp.105-106
発行日 1967年10月1日
Published Date 1967/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913382
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底ぬけに明るく楽しい解放感
サンフランシスコからロスアンゼルスまでユナイテッド航空機で1時間とはかからなかった。空港からしばらくバスで走り,真昼間の明るい太陽を浴びて私たち一行が降りたところはディズニーランドの入口であった。入口を抜けて,パッと目に入った風船売りの風船の赤・青・黄の鮮かな美しい色彩が,青い空によく映えてすばらしかった。色彩の美しさだけでも結構楽しくて,いかにも外国にいるという感じである。ここに入ってきた時,突嗟に,思い切り楽しもうと思った。なぜって,私たちのセミナーの日程はきびしいスケジュールで詰まっていて,ゆっくり休養する時間はほとんどないし,観光の時間は予想以上に少ないので,このディズニーランドでの半日は貴重な時間であった。しかしここはユーモラスなアイディアが満ち満ちていて実に楽しい。それに毎日,朝夕はバスの中,昼は病院の中というぐあいなので,明るい日ざしを受けて自分で自分のからだを自由に動かすことのできるという解放感もうれしかった。
昼食もそこそこに,まず「スモールワールド」に入る。船に乗って軽快な音楽と共にスモールワールドの世界に誘導されると,そこには世界各国のかわいい人形がさまざまなポーズで,民族情緒豊かに歌ったり踊ったりして迎えてくれた。見物客はみな目をみはり,この人形館はかなり人気が高いようであった。
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