Ⅱ.実地に見た各施設の看護
母親と患児の接触を重視—《カウイケオラニ小児病院(ハワイ)》
中井 雪江
1
1母子愛育会付属病院
pp.28-29
発行日 1967年10月1日
Published Date 1967/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913340
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Kauikeolani Children's Hospitalは,ハワイの子どもたちのために1909年に設立された非営利の病院で,現在の建築物は今から16年前に再建されたものである。診療科目は一般小児内科・小児外科・毒物コントロールセンター・奇形児センターである。1957年に病院の敷地内にRehabilitation Center of Hawaiiを設立した。小児病院の病床数は80床,1日平均入院患者数は43.2人,在院日数平均4.2日,ベッド利用は50%強,1/2の空ベッドをかかえていて当然だと思っている。これは病院の経営理念が産業経営理念と異なることを如実に示しているものと思われる。入院費は1日平均一人55.90ドル,ボランタリー形態の病院で,55.9ドルということはアメリカの医療費は高額だといえる。看護職員はRN(登録看護婦)39人,LPN(准看護婦)21人,レントゲン技師4人,臨床検査技師8人,栄養士2人,一般職員187人という構成である。
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