スピーチリハビリテーション講座・1
Speech Rehabilitationとは
神山 五郎
1
1厚生省・国立聴力言語障害センター言語課
pp.70-73
発行日 1967年10月1日
Published Date 1967/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913318
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speech rehabilitationとその限界
「看護とは何か?」という問に答える記事を,最近よく見ます。ちょっと考えるとやさしそうな質問ですが,その答はかなりむずかしいことが多いのが実情です。「speech rehabilitationとは何か?」という問もこれと似ていると思います。やさしいようで,実はかなりむずかしい質問なのです。
答がむずかしい理由はいくつかあります。そのうちの一つの理由は,「speech rehabilitationの限界をどこにひくかが不明瞭だから」でありましょう。つまり,極端に考えれば,日常生活のなかでの何げない会話も,立派にspeech rehabilitationのうえでの役を果たします。たとえば外国語の下手な人──外国語では言語障害の人──でも,その国語を話す人といっしょに暮らすと,いつの間にかその人の外国語は上手になります。
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