特別レポート
看護婦勤務表の作り方—マスタースタッフィングプランの作製と利用・2
吉武 香代子
1
1病院管理研究所
pp.70-72
発行日 1967年5月1日
Published Date 1967/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913142
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
マスタープランを作る上の注意
1.日曜日の取扱い
働く者が日曜日に休みたいのは人情である。しかし,患者に休みのない病院の日曜日はいかに扱うべきだろうか。
日曜日の看護力を極端に落してある例はきわめて多い。これは根本的に「看護婦とは何をする人であるか」の考え方にもつながる。看護婦の業務の中心が医療の介補であれば,医師がいない日曜日の業務は少ないであろうが,看護婦の業務は患者看護が中心と考えれば,日曜日といえども業務量に大差があるとは思われない。土,日曜には多くの患者が退院してしまうアメリカの病院と違い,日曜日の患者数にあまり大きな違いのない日本の病院ではなおさらである。したがって,私は日曜日に勤務人員を大幅に減らす考え方には反対であり,日曜日も主任だけを除く程度で,同じマスタープランでよいのではないかと思う。
Copyright © 1967, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.