かたらい
障害児にふさわしい看護の確立を—重症心身障害児療育施設に働くナースの声
牛越 俊子
1
1秋津療育園
pp.129
発行日 1967年3月1日
Published Date 1967/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913091
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全国に約3万人いるといわれる重症心身障害児への対策に関しては,最近各方面でとりあげられておりますが,重症児を収容する施設の不足,人手の不足は,全国的な悩みである看護婦不足に,重症心身障害児施設という特殊性が加えられて敬遠されがちとなり,収容されている児童にとっても,また全国に残されている未収容の重症児にとっても,そのことは痛手となっています。
重症心身障害児とは,身体的・精神的障害が重複し,かつそれぞれの障害が重度である児童のことで,リハビリテーションの不可能な子どもたちには,いまだこの子どもたちを救うための法律がないために,現在秋津療育園は医療法に定める病院の形態をとっております。しかし対象が重症心身障害児という特殊な児童であるためにその内容は普通の病院とは異なり,看護婦の業務も普通の病院のそれとは多く異なっております。
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